ベトナムの首都ハノイってどんな街?

アジアの国でありながらも日本とは異なる気候を持ち、文化にも違いを感じるベトナム。そんな東南アジア随一の国の首都が、ハノイという街です。本記事ではハノイで2年半の勤務経験を持つ筆者が、ハノイという街の特徴について解説します。

近年テレビや YouTube でもよく取り上げられるベトナムに、興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ベトナムは日本ともほど近く、直行便も多く飛んでいる人気の旅先のひとつです。
また、近年ビジネスでベトナムへ渡航する人が増え、それに伴いベトナムに駐在社員や現地採用で移住する人も多くなりました。
これによって、日本とベトナムの関係がより強固になってきたと感じます。

将軍のお膝元?政治の中心、ハノイの街

ハノイはベトナムの政府が位置する首都であり、800万人の人口を抱える大都市です。
東京の人口が1000万人であることを考えると、その大きさを実感していただけるのではないでしょうか。
政府が位置しているだけあって、街全体に政府の影響力が強いのも事実です。
歴史的な背景としては、ベトナム戦争の際に北側の勢力が勝利を収めたことに由来しています。
そのおかげで、ハノイでは書類関係の処理が早いと言われています。
実際に、筆者のベトナム人の同僚によると、申請や承認関係の業務がホーチミンよりもハノイの方が早いという意見を聞いたことがあります。
さらに、夜になるとパトロールする警察を見かけたり、お店が閉まるのが早かったりと、夜でも安心して歩くことができるほど治安のよい街だと言えます。

四季のある街

ベトナムは温暖な気候でよく知られています。
実際に日本に住んでいた時よりも、普段ベトナムで生活していて、かなり暑いと感じることが多いです。
経済の街ホーチミンが常夏の楽園であるのに対して、ハノイには四季があります。
そのため、春は温暖な気候、夏はうだるような暑さ、秋には少し涼しくなり、冬にはダウンが必要なほど寒くなることがあります。
季節にまつわる面白い文化の一つとして、ハノイの人は春までには〇〇をする、夏の終わりまでに〇〇するといった目標を立てる人も多いです。

また、季節の有無は食文化にも影響を与えています。
ホーチミンやダナンには油をまぜた汁なしの冷たい麺料理がポピュラーなのに対して、ハノイではフォーなど、汁を伴った麺料理のバリエーションが豊富なことも特徴の一つとして挙げられます。
加えて、食事だけではなく飲み物にも季節の影響が及びます。
例えばハノイには、ホーチミンやダナンにはないホットコーヒーがあります。
冬にハノイでコーヒーを飲む際は、本格的なベトナムコーヒーを、ぜひホットで楽しんでみてください。

筆者が季節について一番驚いたのは冬でした。年間を通してベトナムの気候は湿度が高いせいか、ハノイの冬は温度よりもずっと寒く感じることがあります。
街中で雪が降るほど寒いのでは無いのですが、地元の人はバイクで通勤・通学する際に、すりぬける風から身を守るために、セーターやジャケットを着ていることも珍しくはありません。
さらに、ハノイからは山岳地帯に旅行に行ってバイク旅やハイキングをすることがよくあるのですが、早朝の冷えは日本人でもきつく感じるくらい気温が下がります。
もしハノイへ移住する場合は、いつベトナムの友人から山への旅に誘われても良いように、軽めのダウンを一着持っていくことをお勧めします。

インテリの集まる街!ハイソなハノイ人

同じベトナムでもハノイ、ダナン、ホーチミンなどそれぞれの街によって、住んでいる人の特徴も変わります。
ベトナムに住み、ベトナム人と仕事をしてきた筆者が、ハノイの人に関して言える印象は、ずばり高所得層が多く、真面目で勤勉な人が多いということです。

実際にハノイとホーチミンでは個人貯金の平均残高に差があり、ハノイの方が高所得層の人が多いということがわかっています。
また消費の動向にも違いが見られ、ハノイの人が乗っているバイクのメーカーは、他の都市の人が使うものよりも平均販売価格が高いと言うデータもあります。

身近なところでいうと、筆者のベトナム人同僚でもハノイの女性はブランド志向にあり、海外から取り寄せたベビーフードを子供に与えたり、ブランド物の財布やバッグを好んだりする傾向にあると感じます。

高所得層が多いことによって、高学歴な人材が多いのも見受けられます。
ハノイにはベトナム最高峰の大学であるハノイ国家大学があり、インテリそうな人材が多い印象が見受けられます。
最近では、日本や欧米に留学して語学やスキルを手に入れる人も珍しくありません。
日本に限定して言うと、研修制度を利用してハノイから来日する人も多いです。

ベトナムには大きな都市から小さな街までお勧めのロケーションがたくさんありますが、その中でも首都であるハノイは見所が多いのもことを強調しておきたいと思います。出張や観光などでベトナムを訪れる際は、ぜひハノイに足を運んでみてはいかがでしょうか。