ベトナムエンジニアの開発スキルセット

1人のエンジニアが複数の技術に精通していることは、アサインを行う担当者にとっては非常にありがたいことです。本記事では、オフショア開発において、ベトナムエンジニアの開発力や技術レベルについて、主に私が体験していることを他国とを比較してご紹介します。

Webフルスタックエンジニア

これだけ様々な技術が広がっている今となっては、フルスタックエンジニアというものが何を指すのか曖昧ではありますが、本記事では、
・WebClientSide
・WebServerSide
・インフラ
に関して、1人でシステム受託できるだけのスキルがある人物を、Webフルスタックエンジニアと記載することにします。

弊社資本提携先のTOMOSIA社では、Webフルスタックエンジニアが非常に多い印象です。

例)
Aさん
HTML/CSS/Javascript 7年
Ruby on Rails 7年
Go 2年
React 2年
Elixir 1年
AWS 6年

Bさん
HTML/CSS/Javascript 5年
LaravelなどPHP系FW 5年
Vue 2年
AWS 3年
GCP 2年

など、新しい技術も素早くキャッチアップして学習している印象です。
(ただし、上記はいずれの中級〜上級レベルのエンジニアとなり、初級レベルのエンジニアは、複数の技術は身につけておらず、WebClientSideのみなど、当然そうしたエンジニアもたくさんいます)

アプリエンジニア

ベトナムでは、iOSチーム / Androidチームと明確にOSごとにチームが別れており、これの両方に属しているエンジニアは今の極めて少ない印象です。(ReactNativeやFlutterなどクロスプラットフォームな技術は除く)

日本では稀に、Webからアプリまで何でも高い技術水準で、1人で対応できてしまう人に、多くはないですが出会うことがあります。(かなり稀ではあります)
現状ベトナム含め、アジア各国のオフショア開発会社で、1人でほぼ主要な技術をこなしてしまうような、真のフルスタックエンジニアにはなかなか出会っていないのが実情です。

世界的に見ても極めて少ないのだと思います。
そのため、Web+iOS+Androidなど、クロスプラットフォームでシステム開発を行うケースでは、大半のチームで、それぞれ別々のエンジニアをアサインする必要があるという認識が常識的だとは思います。

ミャンマー、スリランカ

ミャンマー
筆者は50人以上のミャンマーエンジニアの履歴書を拝見してきました。
また、BrSE(エンジニア 兼 翻訳)とも現地ヤンゴンで面接を行ってきましたし、上級エンジニアのソースコードもコードレビューさせて頂きました。
ミャンマーは今後、オフショア開発において、アジア最後のフロンティアと呼ばれるだけあり、人材も豊富で、仕事の大変熱心です。
ですが、筆者の所感としては、技術力において、ベトナムを上回ることは現状難しいというのが、肌で感じた感想です。

ミャンマーでの上級エンジニアが、ベトナムでの中級エンジニアぐらいの印象でした。
また、Webフルスタックエンジニアという観点においても、ベトナムの方が圧倒的にその質と量が勝っている印象です。
ミャンマーにおいて、Webフルスタックエンジニアをアサインしたいと思っても、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、逆に言えばコストメリットでは、本記事の3国の中で圧倒的にメリットがあると思います。

発注する難易度に応じて十分検討の余地があり、大変魅力的な国です。

スリランカ
筆者はスリランカでも相当数のエンジニアの履歴書を拝見してきました。
スリランカはベトナムに引けをとらないぐらい優秀な人材がいる印象でした。

ただし、上級エンジニアに出会える数や確率は、ベトナムがやはり優勢ではあります。
また、Webフルスタックエンジニアという観点においても、これまたベトナムの方が圧倒的にその質と量が勝っている印象です。

とはいえ、スリランカは、ヨーロッパやインドのオフショア委託先国としては有名で、実力はあります。
また、英語でプロジェクトチームを組める点においては、ベトナムよりもかなり優勢なポイントだと考えています。

まとめ

過去に多数、難易度の高い、要求レベルの高いプロジェクトを請け負ってきました。
日本のプロジェクトで、極めて難易度が高いプロジェクトでも、ベトナムの上級レベルエンジニアであれば、十分に完成度の高い納品物を作ることができていました。

逆に、ベトナムの中級レベルエンジニアは、もう一歩成長する必要があり、依頼するプロジェクトの難易度を見極めてアサインを考える必要があると感じています。