ベトナムのお茶事情!オリエンタルなティータイムを楽しもう

日本の飲み物と言えば、世界中の人がまず思い浮かべるのが緑茶や抹茶です。しかし、実はお茶は日本のみならずベトナムでもよく飲まれているドリンクの1つです。古来からベトナムでは、お茶は健康に良い飲みものとして老若男女問わず人気を集めてきました。そこで今回は、ベトナムでのお茶にまつわる様々な文化に関して解説をしていきます。

ベトナムのお茶の歴史

私たちの日常生活の一部として、古くから親しまれているお茶をたしなむ習慣ですが、実はこれは中国発祥の文化です。
それに伴い、日本だけではなく韓国やベトナムにおいてもお茶に関する長い伝統や歴史があります。
実際に、韓国語でもベトナム語でも、お茶は「チャ(ベトナム語表記:trà)」です。
このように、中国文化の影響が見られる国では、言葉にも共通点があります。

ベトナムにはいたるところに茶畑があるので、地方によって名産のお茶ブランドなども存在します。
ベトナムの伝統帽子である「ノンラー」をかぶって、お茶の葉っぱを摘む風景はベトナムを象徴する伝統のワンシーンでもあります。

ベトナムの地元では、お茶を味わえるのはカフェだけではありません。
街のいたるところに、ストリートのお茶屋さんがあります。
こういったお店ではお客さんがプラスチック製の低い椅子に座って、老若男女問わずお茶を飲みながら知人とおしゃべりをします。
注文の仕方は、「チャーノン」と言えば温かいお茶、また「チャーダー」と言えば氷入りのお茶が出てきます。
地元の人はお茶屋さんでお茶を飲みながらひまわりの種を食べて世間話に花を咲かせます。
こういったノスタルジックな風景が見られるのも、ベトナムの魅力の1つではないでしょうか。
また、家庭でお茶を楽しむ場合は、ベトナムの有名な陶器でできたティーカップやポットでお楽しみいただくことを強くお勧めします。
ベトナムにはバッチャン村など有名な陶器村がいくつかあるので、ベトナムらしさ満点のティータイムを演出してみてはいかがでしょうか。

ベトナムのハス茶ってなに?


日本にはないベトナムならではのお茶文化として、最も有名なのがハス茶です。
その名の通り、ハスの葉っぱや茎、花を原料に作られるお茶です。
ご存知の方も多い通りハスの花はベトナムの国花で、ベトナム人にとってアイコニックな存在です。
ベトナム人の女性の名前にはハスを意味する「Sen」がよく使われるほど、国民に愛されています。
ベトナム語で、ハスの茎から作られるお茶は「trà tim sen」、葉っぱから作られるお茶は「trà lá sen」といいます。
これらのお茶は、一般的に飲まれる緑茶よりも苦味が強く、目覚ましの効果があります。
その強烈な味わいから、仕事中や食後などに飲むにはぴったりの味なので、ベトナムを訪れる方はぜひ一度お試しください。

ハスの花を使ったお茶を飲んでみよう!


ハスの葉や茎のお茶が苦すぎる方は、花の部分使われたお茶もぜひ飲んでみてください。
ハスの花茶はベトナム語で「Trà Hoa Sen」と書かれます。
分かりやすく花の絵が描かれていることが多いので、スーパーなどでも区別しやすいです。
苦さがメインのハスの葉や茎を使ったお茶とは違い、ハスの高貴なイメージにぴったりの花の香りが残るような味わいのお茶です。

ベトナムの甘いお茶

ベトナムで生活していると、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで、ペットボトルに入ったお茶を購入することもあると思います。
日本人にとっては驚きですが、これらのペットボトル入りのお茶は大抵甘い味が多いです。
この甘さは、お茶に砂糖を加えた甘さであり、苦手とする日本人も少なくありません。
この背景としては、ベトナムの気候が日本よりもずっと暑い事にあり、暑さで体力が奪われてしまうので、積極的に甘いものをとって暑さに負けない体を作ろうと言う考えが元になっているそうです。

古き良きベトナムを知ろう!フエの宮廷茶

お茶好きの方がベトナムでのお茶文化を楽しむのであれば、ぜひフエを訪れてみてください。

フエとはベトナムの中部にある街で、19世紀から20世紀にかけてベトナムの首都があった場所です。
そのため、宮廷文化が発展した歴史的な場所として有名です。
フエの宮廷文化にはかつて王宮でたしなまれていた宮廷茶が含まれるため、現在でもフエの町にはお茶の専門店がたくさんあります。
ワンランク上のティーカルチャーを体験したい方には是非オススメです。

フエのお茶は一般的なお茶とは違い、お茶に薬草や伝統的なハーブなどを浮かべて飲みます。そのため、見た目はお茶と言うよりもスープのようにも見えます。
ここでいただくお茶は宮廷で出されていただけあって、薬膳効果などが高く健康に良いことで有名です。