やってしまった…ベトナムで物を無くした時

ビジネスや観光で海外に来ると、最初こそ緊張しているものの、だんだんと楽しくなってきて気が緩んでしまう人も多いはずです。そんな時に起こるトラブルの第一として挙げられるのが、物の紛失です。今回は、ベトナムにおける物の紛失事情に関して解説をします。

ベトナムで物を無くした時って?

物を落とした時の社会的な反応について色々なところで書かれていることがあります。日本は、落とし物が返ってくる世界でも珍しい国です。
ここでベトナムの落とし物事情についてお伝えしなければならないことがあります。
正直ベトナムでの落とし物は返ってこないと思った方がいいです。
ベトナムの人は性格も良く人懐っこいので友達になるにはとても良い人たちばかりですが、それと落とし物については若干関連性が低いようです。
ベトナムは道を歩いてみるとわかるように、いろいろなものが多くごちゃごちゃしている印象があります。
そのため、どこかで落とし物をしてもベトナムの風景に溶け込んでいき、やはり見つかる事はありません。
それに加えて、日本人の落とし物はどうしてもやはり高価なものになってしまいます。
悲しい実情ですが、ベトナムではまだまだ平均月収が日本の10分の1位の人も少なくないため、こういった高価なものは落とし物として拾うだけで、その月収の何倍にもなることが少なくありません。

筆者の知る範囲の中で日本人がベトナムで落とすもの第一位は、iPhoneなどの携帯電話です。
実は、筆者自身iPhoneをなくしたことがあります。
その日は週末だったので旧市街に遊びに行っていたのですが、携帯電話をジーンズのポケットの中に入れていました。
週末のこともあって、結構お酒を飲んでしまったのですが、そのまま深夜に帰ろうと思ってお店を出たときにすでに携帯電話はありませんでした。
正直、ジーンズに入れていた携帯電話が誰かにとられてしまったのか、またはどこかで落としてしまったのか詳細は分かりません。
気がついたときにはもう時間が遅かったのでそのまま家に帰って、次の日にお店の人に聞いてみました。
その時にお店の人が言ったのは「ハノイでは物をなくしても絶対に戻ってこない」とのことでした
落とした携帯はiPhone 6だったのですが、当時の価格で中古品でも300から400ドル位で取引されていました。この価格は、ベトナムでは大学新卒の若者が1ヵ月に稼ぐ分の金額です。
そのため携帯電話を無くした場合、返ってこないのもなんとなく理解できてしまうものです。

トラブルを回避するためには

ではトラブルを回避するためにはどうしたらいいのでしょうか
ベトナムに住んでいる筆者がお伝えしたいのは、「落とし物をすることを前提に生活する」ということです。
普段行動している身としては、自分は絶対に落とし物なんてしないと思ってる方も多いと思います。
ただ、住み続けるによって自分の気も緩んできますし、どんなに注意しても落とし物は実際に起きてしまいます。
こういったときのために、金銭関係のパスワードをデバイスに保管しない、万が一の時のバックアップを取っておく、ソーシャルネットワークサービスにパソコンや別の端末からログインできる等の対策をあらかじめ取っておいてください。
そしてモバイルデバイス以外でも、お財布などをなくしたときに、すぐにクレジットカードの会社に連絡を取って利用を止められるように、連絡先を保管しておいてください。
ベトナムなどの海外でカードを紛失すると結構な大ごとになってしまうので、使わない口座のカードはあらかじめ自宅の銀行や安全な場所などに保管して、日常的には持ち歩かないというのも1つの手です。

パスポートの紛失


ベトナムでの落とし物で1番困るものは何といってもパスポートです。
これも率直にお伝えしますが、パスポートをなくすと待っているのは悪夢です。
ベトナムに滞在している日本人が自分の身分を証明できる唯一の公的証明書がパスポートになります。
この書類がなければ、自分がどこの誰であるかそしてどの国籍の人であるかを証明できる手立ては事実上ありません。

そしてこの中のケースでも1番困るのが、ダナンなどの中部の街でパスポートをなくしてしまうことです。
なぜ中部の街での落とし物が特にトラブルを引き起こすかというと、この辺の街には大使館や領事館がないためです。
そのため、もし紛失した場合は国内線の飛行機に乗れない可能性があります。
そうなってしまったら、鉄道で中部の街からホーチミンもしくはハノイまで移動する他にありません。
鉄道の旅を楽しめる人も多いですが、真夏の暑い時期に何時間もベトナムの鉄道に乗って移動するのは、まさに真夏の悪夢です。

日本人がベトナムでトラブルに巻き込まれる際は、最後は大使館や領事館が助けてくれます。
しかし、日頃からリスクをよく把握して、万が一のケースを常に想定して行動することを強くお勧めします。