ベトナムが登場する、おすすめの映画とミュージカル

旅行においても、ベトナムでのビジネスにおいても、文化的な背景の理解はコミュニケーションにおいて大変重要な要素だといえます。ベトナムを舞台にする映画やミュージカル作品を事前にチェックをしていく事は、現地に行った際にとても役立ちます。今回はベトナムが登場する映画とミュージカル作品について紹介をしていきます。

映画や演劇作品の中のベトナム

まず初めにお伝えしておきたいのが、ベトナムを舞台にした映画やミュージカル作品にはベトナムの植民地時代やベトナム戦争をテーマにしたものが多いということです。
欧米のクリエイターが作る作品の中で描かれるベトナムは、東南アジア独特のオリエンタルな雰囲気やミステリアスなテイストが重要視される傾向にあります。
また1970年代に起きたベトナム戦争は、国際情勢に大きなインパクトを与えた出来事であり、その戦争の悲惨さや過酷さを取り扱った作品が多いです。
同時に、ベトナム戦争はベトナム人にとってのアイデンティティー形成において、受け継がれる記憶としてかなり重要な位置を占めています。
そのため、ベトナムの社会やベトナムの人を理解する上で、この戦争は切り離せない存在であり、理解すべき指標であるといえます。
映画やミュージカル作品は、事前の予備知識を得ると言う点において大変優れた側面を持つため、ベトナムに行く際はぜひ予習としてチェックしておくことをお勧めしてします。
また、ベトナムに行った際にベトナム人と話すことがあれば、ぜひ映画やミュージカル作品に関して話題を振ってみることも良いでしょう。
ベトナム人の立場から見て、そういった作品をどのように捉えているのかという話をすることも大変興味深いです。

青いパパイヤの香り

まず初めにお勧めしたいのが「青いパパイヤの香り」です。
この映画は、外国人からかなり人気が高く、特にアメリカやヨーロッパの人々から支持を得ています。
その人気の秘密は、作中で描かれるベトナムのノスタルジックな雰囲気であり、作中のファッションなどにも注目が集まっています。
また、作中のセリフが極力少なく、シーンの見せ方ひとつひとつに意味があるというのもこの映画の見どころです。
主人公の少女が朝日を浴びながら朝食を用意する場面は、美しく、どこか切ないベトナムの古きよき時代を捉えた1シーンです。
また映画の舞台はベトナムの南部ですが、このあたりはフランス植民地時代の面影を強く残す街であるため、映画に登場する建築物等もどこか西洋と東洋の混じりあったテイストであることがわかります。

またこの映画は、ベトナム人からも広く認知されているため、ベトナムに行く際にはぜひこの映画を見たかどうかも聞いてみると良いでしょう。
ちなみに筆者自身は青いパパイヤの香りと言う映画がベトナムを題材した作品の中で一番好きな一作なのですが、ベトナム人の同僚に聞いたところつまらないと言っていました。
外国人にとっては物珍しいものでも、ベトナムの地元の人からすると見慣れた光景であるため面白くないと感じることもあるのかもしれません。

青いパパイヤの香り 予告編

フルメタル・ジャケット

ベトナムに関するおすすめ2つ目の作品は、「フルメタル・ジャケット」です。
この映画はアメリカ人の監督がメガホンをとって撮影したベトナム戦争に関するアメリカ側の視点でのストーリーです。
ベトナム戦争はベトナム本土だけではなく、アメリカにも大きな衝撃をもたらした歴史的な出来事です。
この当時、多くのアメリカ人市民がベトナム戦争に行くための兵士として徴兵され、戦闘体験のみならず大きなトラウマを与えたことでも有名です。
映画の中では、アメリカ人兵士の戦争に関する心の葛藤や、人の命を奪うと言う重みが繊細に描かれています。
日本人にとって、ベトナム戦争はあまりなじみのない歴史かもしれませんが、この映画を見ることで、後にベトナムに行った際などに戦争の爪痕が見え隠れする現代のベトナム社会をより深く分析できると思います。

フルメタル・ジャケット 予告編

ミス・サイゴン

3つ目にお勧めをしたいのが、ミュージカルの「ミス・サイゴン」です。
この作品もベトナム戦争の時代のテーマになっています。
タイトルにある通り、舞台はサイゴン、つまり現在のホーチミン市です。
主人公はベトナム人の少女であり花街で働いています。
当時のサイゴンにはアメリカ兵が多く駐在しており、ベトナムの花街にとっては彼らの使うお金は大きな財源でした。
ある日主人公の少女のもとに若いアメリカ兵が訪れます。
2人は恋に落ちますが、愛し合う若いふたりの前にサイゴン陥落という歴史的な事件がおきます。
そして、これにより2人は引き離されてしまい、悲しい結末を迎えます。
このストーリーの中で、主人公のベトナム人少女はアメリカ兵との間に子供を授かります。
実際に、ベトナムでは戦争や植民地時代の影響で外国人との間にできた子供が多いと言う事実があります。
もちろん近年では幸せな国際結婚の例も多いですが、逆に貧困を背景とした悲しい事情を持つケースも多いです。
この作品はミュージカルとして世界中で上映されており、特に最近のアメリカ シリーズは演出、パフォーマンス、歌唱力全てにおいてかなりレベルが高いので特にお勧めします。
筆者のお勧めの1曲は、アメリカへとの間にできた子供を守り強く生きていくというベトナム人少女の決意を表した「I’d give my life for you」と言う曲です。

Miss Saigon 予告編