ベトナムの日本の貿易の歴史と内容とは

ベトナムと日本の貿易は1990年にスタートします。1980年代まではベトナムはカンボジア紛争が原因となり、経済制裁を受け世界的に孤立をしてしまいます。さらにベトナムは社会主義であることから、政府主導の経済であり他の国とのやりとりは積極的ではありませんでした。

しかし周りの国に後れをとっていることから、海外の国とのやりとりを始めたのです。2000年以降は、日本とベトナムは安定して輸出入を続けており、その総額は毎年増えていっているのです。

1980年以前

日本人が初めてベトナムに行ったのは、遣唐使船が漂流したことがきっかけと言われています。その後日本とベトナムの間に国交は無かったのですが、16世紀に入り、朱印船貿易の交易地として滞在することによって貿易が始まりました。

日本はベトナムから砂糖や絹などを輸入していました。江戸時代の鎖国により日本は多くの国との国交が閉ざされてしまいましたが、ベトナムとはオランダを窓口にして国交が続いていたのです。

この時期は、中国を媒介する形を交流する形がメインとなっていました。しかしベトナムの中部の都市ホイアンでは、日本人が作った来遠橋とよばれる日本橋があり現在でも残っています。

第2次世界大戦

第2次世界大戦中は日本がベトナムに駐留し、欧米国の植民地であったベトナムとの国交は全くありませんでした。さらに日本軍がベトナムを占領したこともあったのです。ベトナムはこのあと、インドシナ戦争やベトナム戦争など戦争が続きます。これらの戦争はいずれもベトナムが巻き込まれる形となり、30年以上戦争が続くこととなるのです。

日本はベトナム戦争には直接かかわったわけではないですが、アメリカ軍をサポートしたことや、ニュースでも報道されました。

国交樹立

1973年についに北ベトナム政府と日本の間で国交樹立に合意をしました。しかしこのあとカンボジア紛争など貿易をする機会はなかなかありませんでした。また長年の戦争により、ベトナムは荒れ果ててしまい周辺の国との経済格差がある状態でした。

しかしここで日本が戦後補償の意味も込めて、ベトナムの経済復興に向けて尽力を尽くしていったのです。現在のベトナムと日本との関係性はここから始まったといっても過言ではりません。

1990年代

カンボジア紛争が終結したことにより、ベトナムは世界各国と貿易をし始めます。またベトナム政府がこれまでの政府主導の経済から、国際的な政治へと変更し始めた時期でもあります。

また日本の経済支援の結果もあり、90年代後半からは右肩あがりの経済成長を続けることになります。

またこれまで人件費が安いということで、世界中の工場が建てられていたのですが、中国の人件費があがりベトナムに工場を移転させる国が増えはじめた時期でもありました。

ASEAN加盟

ベトナムは1995年にASEAN加盟、1998年にAPEC加盟をし世界との国交により力を入れていきます。

日越投資協定

2003年に日越投資協定を結び安倍首相がベトナムを訪問したり、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席を日本に招き、今上天皇と会談をするなど日本とベトナムの会談が活性化していきます。

ベトナムの2019年の輸出国の相手は、米国、中国、日本となっており2019年の輸入元は中国、韓国、日本の順番となっておりいずれも日本は世界第三位となっています。


参考:jetro

2005年からの日本とベトナムの移り変わりは以下の様になります。

参考:近畿経済産業庁

上の表のように、長年日本とベトナムは良い貿易の相手国となっているのがわかります。長年続いているだけでなく、成長率を見ることもできます。2005年から2007年の13年間で輸出入総額は85憶ドルから334憶ドルと大幅に成長していることがわかります。

日本の技術や豊富な経験、またベトナムの経済成長や人口の増加、自然資源などが豊富であることがこの数字になっているのです。

輸出入の詳細

日本からベトナムに輸出しているのは、機械、設備、交通機関、化学物資など日本の技術を駆使した内容となっています。逆にベトナムから日本に輸出しているのは、原材料が最も多いです。

この数字からも日本の技術と、ベトナムが誇る原材料を輸出入していることがわかるのです。

日本とベトナムは長年、お互いに輸出入を続けています。輸出入の総額は年々増えており、今後も成長を続けていくことでしょう。

日本は長年ベトナムに投資をしており、日本はベトナムにとって第一の投資国です。特に商品加工、製造といった日本の強い面を中心とした、さまざまな分野で
投資を行っており、日本の多くの企業がベトナムに支店を出すことにより信頼性を高めてきました。