ベトナム観光なら必見!?ホーチミンの歴史ある「コロニアル建築」たち!(前半)

ベトナムは東南アジアの海沿いに位置し、様々な国の影響を受けてきました。その過程で生まれた多彩な歴史・文化は、なにも食事や生活様式だけではありません!建築もまた多大な影響を受けてきました!中でも一際目立つのが「コロニアル建築」と呼ばれる建築群です。本記事ではホーチミンに位置する「コロニアル建築」たちを前半と後半に分けて紹介していきます。

「コロニアル建築」とは?

まずは「コロニアル建築」について紹介していきましょう。
これは植民地様式とも呼ばれ、各国が植民地や占領地に故国の建築様式やインテリアのスタイルを模して作った建築のことをいいます。
その土地に元からある材料や風土と融合することで、その多くが一風変わったおもしろデザインを見せます。
ベトナムには19世紀後半から20世紀半ばにかけたフランス統治時代があるので、この地にはいわゆるヨーロッパ風の「コロニアル建築」が見られます。
プチパリとも称されるホーチミンの歴史ある「コロニアル建築」を見ていきましょう!

サイゴン大教会


1つ目は、ホーチミンのシンボル的存在のサイゴン大教会です。
聖マリア大聖堂とも呼ばれ、カトリックの大司教座大聖堂になります。
「ネオ・ゴシック様式」の教会で、天高くそびえる60mほどの双塔が印象的です。
外壁を構成する赤レンガは当時フランスから取り寄せたものらしく、凛とした雰囲気を建築全体に漂わせています。
またファサードに採用されているステンドグラスも美しく、記念撮影する観光客が今でも絶えません。
実は建物横に幾何学模様の通気口が設けられており、高温多湿なベトナムの気候に適用させるための当時の努力も見れます!
ベトナムには今でも多くのカトリック教徒がいるので、日曜日になるとミサで集まった信徒でごった返しになるそうです。
それは、建物正面の広場に人が溢れかえってしまうほどで、この建築の人気の高さが伺えます。
双塔の先端から上空に広がる青空は清々しく、思わず手を上げてみたくなりますね!

サイゴン中央郵便局

2つ目は、ホーチミンの象徴的な「コロニアル建築」のひとつ、サイゴン中央郵便局です。
サイゴン大教会の向かいに建つこの建築は、1891年のフランス統治時代にパリの駅舎(現オルセー美術館)をモデルにつくられました。
当時はフランス領インドシナの郵便・電信施設としてつくられ、今でも現役の郵便局としてホーチミン市民に愛され続けています。
構造設計を担当したのは、なんとエッフェル塔や自由の女神像で有名なギュスターヴ・エッフェル!歴史上でも世界的に名の知られた人物です!
この建築の目を引く部分は、なんといってもクリームイエローの外壁
この鮮やかな色合いは非常にSNS映えするので、若者にも人気があります。
さらにファサードには上品な装飾が施されており、真正面から見ると綺麗に左右対称になるようにデザインされております。
これは当時のヨーロッパ建築の技法のひとつで、歴史上でも優美なデザインとして知られています。


この建築の目を引く部分は、外見だけではありません。華やかさと重圧感が程よいバランスで共存する内部も、忘れてはならないのです。
内部には駅舎を思わせるアーチ状の天井が広い空間に広がっております。
このアーチは建築用語でヴォールトと呼ばれ、ヨーロッパ建築の代表的な表現技法のひとつであります。
他にもレトロな電話ボックスや1936年当時の南ベトナムとカンボジアの電信網図、ホー・チ・ミンの肖像画など、歴史を忘れさせない配慮も施されています。
おしゃれで勉強にもなる、子供から大人まで楽しめる建築スポットです!

国立ベトナム歴史博物館


3つ目は、レユアン通りとグエンビンキエン通りの交差点にある国立ベトナム歴史博物館です。
これまではヨーロッパ色の強い建築を紹介してきましたが、打って変わって東洋色が強い建築がやってきました!
こちらはフランス人建築家エルネスト・エブラールの代表作品で、「インドシナ建築」と呼ばれる建築様式でもあります。
この建築の外壁も同様にクリームイエローに塗られていますが、正面玄関上部の塔がパゴダを想起させるデザインになっているなど、ところどころに東洋デザインが強調されています。
この違うデザイン同士の絶妙な融合が独特の空気感を発しており、密かにマニアに人気のあるスポットです!
現在は旧石器時代からベトナム共産党誕生までの歴史的展示物のほか、メコン・デルタ流域の芸術や50以上にも及ぶベトナム少数民族の衣装なども展示されています。敷地内にはサイゴン動植物園もあるので、ふらっと立ち寄っただけでも十分楽しめる建築です!

まだまだたくさん「コロニアル建築」

いかがでしたか?ヨーロッパ風に寄ったものから東洋風が強く混じったものまで、さまざまな魅力を持つ「コロニアル建築」がベトナムにはたくさんあります!本記事では3つほど紹介しましたが、実はまだまだたくさんあります。後半では劇場やホテルの「コロニアル建築」を紹介していきますので、ぜひそちらも読んでいただければと思います!

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!