ベトナムの観光業、これまでの傾向と今後の成長性は?

ベトナムの観光・旅行各社の売上は、新型コロナウイルスの影響より2020年は厳しい状況が続きました。しかしそれまでのベトナムは年々観光客が増加しており、2019年にはGDPの10%近くを占める一大産業となっていたのです。

ベトナムのGDP成長率

2019年の段階で、ベトナムの産業別のGDPシェアの中で観光業が占めるのは9.2%でした。
決して大きな割合ではないことから、2020年のベトナムのGDPは2.9%とASEAN諸国の中で唯一のプラス(2.9%)となりました。

観光業のシェアが大きいタイ(マイナス6.1%)、フィリピン(マイナス9.5%)などマイナスになった国が多い中、プラス成長をしたのが目立っています。
しかしこの2.9%という数字はドイモイ政策採択をした1987年についで、2番目に悪かった成長率となりました。

また2019年第4四半期(10月~12月)と2020年第4四半期(10月~12月)と比較をすると、4.5%の成長率となっています。

参考:日経新聞
この数値はベトナムが新型コロナウイルスの早期抑え込みに成功していることが最も大きな要因です。

コロナ枠にてベトナムが経済成長したことから、ベトナムはシンガポールやマレーシアを抜く勢いがあります。

参考:日経新聞

新型ウイルスコロナの影響

上記のように、ベトナムはGDPの成長率はコロナの影響があってもプラスになっています。しかしこの一番の要因は輸出額が増えていることがあげられます。

ベトナムの観光・旅行各社の売上は、新型コロナウイルスの影響より2020年は厳しい状況が続きました。感染拡大防止のため旅行者の入国拒否やビザの発行休止により大幅にインバウンドが減ったほか、国内の旅行も自粛が進むについて売上が下がっています。

2020年2月の時点で、ベトナム政府観光局は、「ベトナムの観光業において新型ウイルスコロナの影響は3ヵ月で30億ドル~40億ドルの存在になる可能性がある」と発表をしてきました。

新型ウイルスコロナの影響がでる前のベトナムの観光業

2018年ベトナムを海外から訪問した数は1560万人、国内旅行を含めると9,560万人となっていました。特にホーチミンやハノイが2大人気都市であり、年々観光客が増えていたのです。また2019年は外国人観光客がベトナムを訪問した数は1,800万人となり2018年と比較をすると6%増しであることがわかりました。

また2016年から考えると、毎年20%増加しておりGDPで見ても10%近くと大きな成長を見せていたのです。この数字は世界の中でもベスト10に入るような成長率なのです。

また日本からのベトナムは人気旅行スポットの一つとなっており、2019年には95万人の日本人がベトナムを訪問しました。年間のベトナム訪問数が90万人を超えたのは初めてであり、2018年がおよそ82万人であってことからも大きな成長をとげているのです。

ベトナムの観光地としての魅力

ベトナムは物価が安く買い物天国であり、店の方との交渉ができる国です。さらに食べ物が美味しく気候が安定し、また歴史的建造物が多いなどさまざまな魅力のある国として知られています。

また2大人気都市であるホーチミンとハノイではそれぞれに特色が異なり、いずれも日本から直行便がでていることから人気が高まっていったのです。

今後の成長性は?

入国規制などさまざまな理由で観光客の数は大きく減少しています。特に2021年2月現在観光での入国をすることができず、今後の見通しがきかない状態です。しかしベトナムは新型コロナウイルスに対する初期対応が早く、大きく感染者が増加していない国です。

さらに新型コロナウイルスが流行る前の5年程では、毎年20%以上の観光客が増加してきました。このことにより新型コロナウイルスが落ち着いてきたころ、またべトナムへの観光客の人数は増加するとされています。

以前に比べ道路などが整備され、街がきれいになっていることも大きな要因だといえるでしょう。

いかがでしたでしょうか、ここまでベトナムの観光業、これまでの傾向と今後の成長性について説明してきました。新型ウイルスコロナの影響で2020年は観光客が減っているものの、2015年から毎年観光客を20%以上増加していました。

また新型コロナウイルスの対策が早い国で、感染者も大幅には増えていません。そのため新型コロナウイルスが落ち着いた時、また観光客は増加することでしょう。