ベトナムで飲食店開業するには?開業方法と注意すべき3つのポイント

現在、飲食業のみならず、サービス業やスーパーなど、日系企業の進出が増え続けているベトナム。今後ますますベトナム進出が増え続けていく中で、ベトナムでの飲食店開業を考えている方も多いのではないでしょうか?そこで今回はベトナムで飲食店を開業したい方へ、開業までの6STEPと開業する上で注意すべき3つのポイントをご紹介します。

ベトナムで飲食店を開業するには?開業までの6STEP

ベトナムで飲食店を開業するにあたって、大きく分けて6つのステップで行います。市場調査→会社設立→ライセンスの取得→テナント契約→内装工事→開店準備・開店。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・STEP1:市場調査
・STEP2:会社設立
・STEP3:物件の契約
・STEP4:内装工事
・STEP5:ライセンスの取得
・STEP6:開店準備~開店

STEP1:市場調査
当たり前なことですが、ベトナムで飲食店を開業するにあたって最も重要なのが市場調査です。
飲食店を開業したはいいが、全くお客さんが来ないということになれば、開業資金が無駄になってしまいます。
しっかりと市場調査を行った上で立地やターゲッティング、コンセプト立案など、マーケティング分析し、上手くいく見込みがあるのかを見極めましょう。

STEP2:会社設立
ベトナムで会社を設立する際、「現地法人」「支店」「駐在員事務所」「プロジェクト企業」「Global Enployment Outsourcing(GEO)」の5つの法人形態があります。
それぞれ条件や規制があり、飲食店を開業するには、ほとんどの場合「現地法人」として会社を設立します。
申請してから会社設立までに掛かる期間は約3~6ヶ月程度です。

STEP3:物件の契約
次に物件の契約です。
不動産会社や開業をサポートしてくれる日系企業を介して物件探しから契約まで行います。
地域によって異なりますが、ベトナム人は勢いだけで開業してしまうことも少なくありません。
そのため、条件の良い物件がなかなか見つからなかったり、見つかったとして検討中だった別の人に契約をとられてしまう可能性もあるのです。
しかし、勢いだけで開業してしまったお店は、店舗デザイン力や商品力がなく、すぐ撤退することがほとんどなので、パートナーの方とコンタクトをとっておくことでより良い物件に出会える可能性が上がります。

家賃は、場所によって異なりますが、一般的な相場は3,000~10,000USD程です。
日本人が集まるホーチミンのレタントン通りで8,000~13,000USD、裏路地などの物件は1,500~2,500USDで借りることができます。
また、契約時にデポジット(日本でいう敷金)と工事期間中の家賃も発生。
デポジットで家賃2~4ヶ月分、工事期間外中の家賃を含めると、トータルで家賃5~9ヶ月分程度の資金が必要です。

STEP4:内装工事
次に内装工事です。
ベトナムの内装業者に依頼すると、日本の業者よりも3~4割程度安く済ませることができます。
しかし、信用の面や言語の違いによる意思の疎通が上手く図れないことでトラブルが多く発生しているため、日系の内装業者に依頼すると安心です。
年々、日系の内装業者に引けを取らないベトナムの業者も増えてきています。

STEP5:ライセンスの取得
次に、省市の計画投資局にてライセンスの取得を行います。
ベトナムで飲食店を開業するには、「レストラン」「消防」「衛生」ライセンスの取得が必要です。
別途、アルコール類を提供する場合は「酒販売ライセンス」、200㎡以上の場所でレストラン営業をする場合には「環境ライセンス」も取得します。
ライセンス取得までに掛かる期間は準備期間を含め約3~4ヶ月程度。
衛生ライセンスは厨房などの内装において規定があるため、内装工事が始まる前に店舗の図面を保健局に見せる必要があります。
相談せずに内装が完了してしまうと、開業前の保健局の立ち入り検査時に指摘を受け、開業できない可能性も。
事前に内装の図面を見てもらい、不備がないか確認してもらいましょう。

STEP6:開店準備~開店
ライセンス取得まで完了したら、厨房機器搬入、人材採用や研修、仕入れ先の開拓など、開店準備を済ませ、開店です。

飲食店を開業する上で注意すべき3つのポイント

飲食店を開業する上で、日本とは異なる点がいくつか存在します。
日本での開業で心配する必要のないことでも、ベトナムにとっては注意が必要なことも。
ここでは、ベトナムで飲食店を開業する上で注意すべきポイントを3つご紹介します。
・インフラが整っていない
・水の問題
・物件オーナーとのトラブル

インフラが整っていない
発展途上国のベトナムは、まだ日本ほどインフラが整っていません。
特に、飲食店を営業する上で重要な水や電気です。
ベトナムの建物は、給排水管や電気配線などのインフラ設備の造り悪さや老朽化によって、頻繁に停電や漏水、漏電が起こってしまいます。
また、設備のトラブルが発生した場合、オーナーが負担するのではなく、店舗側で修繕費用を負担しなければいけません。

水の問題
2つ目に注意すべきポイントは、水です。
ベトナム河川では、ゴミや残飯などが捨てられており、濁っていることが通常です。
水道から出る水は透明ですが、ヒ素や農薬などの人体に有害な物質が含まれている可能性もあるため、現地のベトナム人でも飲みません。
飲食店を開業する際は、お客様の安全だけでなく、自分自身のためにも、ヒ素を通さない浄水器や、ミネラルウォーターを購入するようにしましょう。

物件オーナーとのトラブル
ベトナムで飲食店のみならず、賃貸を借りる上で物件のオーナーとのトラブルはつきものです。
まず、「インフラが整っていない」の部分でもお伝えしましたが、建物で漏電や漏水などのトラブルが発生した場合、基本的に店舗負担になります。
また、家賃が急に上がるということも。
現在ベトナムの家賃は、発展していくにつれて年間約10~20%の上昇率ですが、オーナーから突然「来月から家賃2倍ね」と告げられることもあります。
契約内容とは違うから払わないといえば出て行けと言われることがほとんどです。
他にも、デポジットが返ってこなかったり、経費処理するための公的領収書を発行してくれなかったりと、物件オーナーとのトラブルは非常に多く発生しています。
物件を借りる際は、オーナーが信用できるかどうかしっかり見極めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ベトナムで飲食店を開業するための6STEPと3つの注意点を解説しました。
開業方法については日本とほとんど変わりありませんが、発展途上国ということもあり、まだまだ注意しなければいけない点が多数存在します。
ぜひ今回の記事を参考に、ベトナムへの進出を検討してみてはいかがでしょうか?