ベトナムはなぜ保険市場が伸びるのか?デメリットはあるのか?

現代のベトナムの保険市場

ベトナムは外資系の生命保険会社のシェア率が高く、第一生命、マニュライフ、AIA、プルデンシャルが半分の市場を占めています
これだけでなくべトナムの生命保険会社18社のうち、17社が外資系と外資系保険会社の独壇場となっています。
逆に損害保険は郵便保険であるPTIや、バオベトなど地元ベトナムの会社が70%のシェアを占めています。

2018年の段階で生命保険の浸透率は1.7%とASEANの国の中でも低いのですが、今後伸びていくと予想されています。現在ベトナムで生命保険会社を運営している企業は、現在よりも今後も経済成長が見込まれるベトナムにおいて、ベトナムを潜在的市場と解釈をしているのです。

なぜベトナムで生命保険市場が伸びているのか


通常発展途上国がまだ生命保険業などの新しい業界を取り入れる場合、地元の企業のシェアを確保するために海外から参入してくる企業を抑制することが多いです。しかしベトナムは短期間で外資系企業の生命保険市場が独壇場となりました。

1970年代のベトナムの保険市場

1,976年に南北のベトナムが統一になったのですが、このことにより南ベトナムに本社を構えていた生命保険会社は全てなくなりました。

また北ベトナムで営業していた国営のベトナム保険会社(現在でいうBao Viet Holdings)だけが残り、1,986年までベトナムには1社しか保険会社がない独占状態となっておりました。

ドイモイ政策

ベトナムは1,986年にドイモイ政策を発表したあと、保険市場が大きな変化を見せます。
ドイモイ政策を発表する前のベトナムは、低投資、労働過剰、低発展といった特徴がありました。

しかしドイモイ政策により、市場経済の重要性を再認識し、多様は所有形態を認められたのです。
つまりドイモイ政策をすることにより、世界市場に参入したといっていいのです。

貿易が活発になり、海外から投資を直接受け取るようになったのです。
ドイモイ政策の主な4つの政策路線は以下のようになっています。

・資本主義経済の導入
・国際社会への参加
・国民の生活に必要な業種への投資(農業、医療など)
・社会主義政策の緩和

これまで配給制がメインの生活だったのですが、お金を貯蓄、またものを買うようになったのです。これまでの社会主義国であったベトナムからは考えられなかったことです。ベトナムが大きく変わるきっかけとなりました。

ドイモイ政策と保険市場

保険業界の自由化はドイモイ政策発表の7年後、1993年にスタートします。
このことにより保険市場が開放され規制が緩和されたことから、外資系保険会社が導入されはじめたのです。

外資系の企業が参入することにより、これまで見直されていなかった保険市場が大きく変化します。
保険サービスの改善など保険の質が高めたのです。
さらに保険事業においてベトナムに協力していた日本などの国において、貿易においてのサポートを始めたのです。

このように保険市場の自由化において、ベトナムの保険市場は大きく変化を見せたのです。
しかし保険業界の自由化が遅れたことから、ベトナム生命保険の市場は浸透率は上がっていません。

ベトナムの生命保険事情

ベトナムはドイモイ政策が発表される以前も、生命保険の浸透率は高くありませんでした。
ベトナムではBaoVietとよばれる生命保険会社が国営会社で独占をしていました。

しかしベトナムの生命保険市場自体が小さいものであり、1998年時点でBaoVietの契約数は16万件と外資系企業にとって、ベトナム侵入において影響は少なかったのです。

いかがでしたでしょうか。生命保険市場はもともとベトナムでは小さなものであり、独占していたBaoVietは浸透率を高めることはできませんでした。
さらにドイモイ政策により市場が開放されていたことからも、外資系企業は自国の企業をまず守る壁と戦う必要はなかったのです。
ベトナムは経済成長を続けており、今後もさらに成長が見込めることから将来性を考え今後も外資系の保険市場が参入していくことでしょう。
経済成長を続けることにより、ベトナムの人々が生命保険に加入する余裕がでてくるとも考えられるのです。