ベトナムで飲食店開業!開業費用は一体いくらかかる?

日本食ブームと言われているベトナム。特に寿司や刺身、鍋や鉄板焼が人気で、多くの日本の飲食店企業がベトナムへ進出しています。そんなベトナムに出店を考えている飲食店経営者の方で、「ベトナムで開業するにはどれくらいの費用がかかる?」と疑問に思う方のために、出店する上で思わぬ出費に出くわさぬよう、予め相場を知っておきましょう。

ベトナムで飲食店開業にかかる費用

ベトナムで飲食店を開業するには、市場調査、法人設立、物件契約、内装工事、ライセンスの取得、開店準備、開店の流れで行います。
では、それぞれの工程で一体いくら費用がかかるのか、相場を見ていきましょう。

市場調査費

飲食に限らず、何か事業を立ち上げる上で必要なのが市場調査です。
ベトナムへ進出した日系企業の失敗例の多くは、消費者ニーズを理解していなかったことが原因。
ベトナムへ進出した際に失敗しないためにも市場調査は欠かせません。
市場調査では、実際に現地視察に行き、短期の滞在、調査会社を利用した消費者インタビューを行います。
まずは、短期滞在による現地視察です。
・東京とホーチミンの往復航空券でおよそ35,000〜42,000円。
・ホテルは、ローカル、星付きのホテルで一泊約30~100USドルが相場です。
・その他移動や食費、接待費などの滞在費を含め、1週間で60,000~70,000円程度は想定しておくと良いでしょう。
・次に、調査会社に依頼して行う市場調査では、消費者インタビューで1,000~2,000USドルが相場。
・グループを対象に行う消費者調査では、4,000~5,000USドル程度の費用がかかります。
・他にも提携先企業調査や類似商品・サービス調査などを行っている調査会社もあり、それぞれ1,000USドル程度が相場です。

物件取得費用

物件取得時に発生する費用は、デポジットと空家賃の2つ。
デポジットは、日本でいう敷金のようなもので、物件契約時に家賃2~4ヶ月分を支払います。
空家賃は、店舗工事の期間中に発生する費用です。

日本には、フリーレントという文化がありますが、ベトナムにはありません
そのため、契約から工事が完了するまでの3〜5ヶ月間は空家賃の支払いが必要。デポジットと合わせると家賃5~9ヶ月分の支払いが必要です。

例えば、
ホーチミン市の主要な通りでの家賃は、8,000~13,000USドル、ローカルな通りでは1,500~2,500USドルが相場。
仮に、家賃5,000USドルの物件を取得するとなると、15,000~45,000USドルの費用が掛かります。
ベトナムの家賃は、年々増加傾向にあるため、開業費用の大半を物件取得が占めています。

内装工事費用

内装工事費用は、日本内装業者に依頼するのと現地の内装業者に依頼するのとで料金が異なります。
日本の中堅企業に依頼する場合、1坪あたり1,300~1,700USドルが相場で、日本の内装工事費用の約半分です。
例えば、15坪の物件を1坪1,300USドルで工事すると22,500USドル、総額250万円以下で内装工事ができます。
ベトナムのローカルな内装業者に依頼すると30~40%安くなりますが、技術面や納期等を考慮すると日本の中堅業者がおすすめです。

ライセンス取得費用

ベトナムで飲食店を開業するには、法人設立はもちろん、レストラン営業、酒類販売、衛生、消防、200㎡以上の物件では環境ライセンスを取得します。

・法人設立には、ベトナム人株主の場合に約550USドル。
・合弁会社や外資での会社設立には1,500~2,000USドルと合わせて、資本金として銀行口座に10,000USドル以上の用意が必要です。
・資本金の金額は、特に規定として定められているわけではありませんが、ある程度の資本金がなければ、担当者の裁量で承認されない場合もあるため、少なくとも10,000USドルは用意するようにしましょう。

その他、飲食店開業に必要なライセンスは、一般的に相場はありません。特に消防ライセンスは、7階建て以上かそれより下かによって料金が変化するため、現地にて確認が必要です。

また、就労ビザは2年間で770USドルです。
日本から人材を送る際は、ビザの取得費用も忘れず計算しましょう。

厨房機器・備品の費用

厨房機器は、ベトナム現地で揃う場合、日本の費用の半分で抑えることができます
仮に現地で揃わず、輸入する必要がある場合は、日本の価格の2〜3割増しが相場です。
輸入する際は、一般的に日本や中国、タイ、マレーシアなどのから取り寄せます。
比較的物価が安いタイやマレーシアなどから輸入すれば、日本で買うのと同等まで抑えることが可能です。

また、店舗で使う食器類やテーブル、イス、ユニフォームなどの備品は、現地で揃えれば日本の価格の3分の1程度に抑えることができます。

求人・広告費用

ベトナムでスタッフを募集する際は、求人メディアと人材紹介会社を利用して採用します。
・求人メディアへ広告出稿する際の相場は500〜1,000USドル。
・人材紹介会社は、マネージャークラスの人材を採用したい場合に利用します。
費用は会社によって異なりますが、手数料として月給2〜3ヶ月分が相場です。

オープン広告では、フリーペーパーやwebメディアの掲載に加え、Facebook広告やインフルエンサーを利用したマーケティングが効果的です。
ベトナムではFacebookのユーザー数の多さと利用時間の長さが特徴で、Facebook広告やインフルエンサー広告を活用する企業が増えてきています。
また、物価の安さから、Facebook広告の平均クリック単価が0.9USドルと安く、日本のクリック単価1.32USドルと比較すると3割安く広告を打つことができます

インフルエンサーを活用して広告を打つ場合は、1,000〜2,000USドル程度の予算を見込んでおくと良いでしょう。

まとめ

ベトナムで飲食店開業にかかる費用は、日本での開業と比べ、安く開業することができます。
資材や食器などの備品など、そもそもの物価が安いことが開業費用を安くする大きな理由です。

しかし、年々家賃が上昇傾向にあるベトナムでは、物件取得費用が大半を占め、今後も家賃相場が上昇していくと予想されるため、多めに見積もっておくことをおすすめします。

ベトナムへ飲食店開業を考えているかたは、今回の記事を参考に、ぜひ出店を検討してみてはいかがでしょうか?