ベトナム人面接はここをチェック!採用のコツ

面接は、大切な仕事のパートナーを選ぶ上での重要なプロセスです。ベトナムでももちろん、人材を雇用するにあたり、面接はプロジェクト遂行の要となります。今回は、ベトナム人雇用の面接において、どこに着目するべきかという重要なポイントを紹介していきます。

履歴書の丁寧さ


面接をするにあたり、まず初めに注意をしたいのが履歴書です。
ベトナムでの履歴書は日本のものとは違い、規定のフォーマット等がありません
そのため、ベトナム人の提出する履歴書は、個人によって様々なフォーマットが取られます。
もし人材紹介関係の企業にお勤めでベトナム人候補者を紹介する方は、自社でフォーマットを作ってからベトナム人の候補者に記入してもらうという形をとって履歴書の体裁を揃えることも、一つの手法です。
反対に、ベトナム人の履歴書を受け取る日本人クライアントの方々は、履歴書に個性が出ていても、それは一般的なことなのでそのまま本人の個性として受け入れてしまって問題ないです。

履歴書を実際に受け取ったら、ベトナム人候補者のアピールしたいスキルや経歴に関してどれくらい詳しく説明されているかを注意深く確認してください。
フォーマットが決められていない分、履歴書に簡易的な記述しか残さない候補者もいます。
コミュニケーションを大事にするポジションの採用の場合、履歴書上での説明不足や書き損じ等がある候補者は、プロジェクトにおいても重大なミスを引き起こす可能性があります。

学歴

次に注意をしたいのが学歴です。
日本や韓国など特にアジアの国では学歴が重視されますが、これはベトナムでも同じです。
前提として、ベトナム国内では大学進学率が全体としてまだ約30%にとどまっているため、大学を卒業した人材はベトナム国内での中でも優秀な方だといえます。
しかし、ベトナムの大学にも順位が存在するので、ベトナム人候補者の学歴をチェックする際にどのような大学であるかをあらかじめ確認しておく必要があります。
例えばハノイであれば、国内トップ水準教育を誇るベトナム国家大学、新世代の国際人を育成する貿易大学、IT含む工学分野において最高峰のハノイ工科大学等が一流教育機関と呼ばれるグループです。

また、ベトナムは日本と違い大学の数がさほど多くないことから、既に会社に採用されている周りのベトナム人の出身大学と比較するのも有効的な手段だといえます。
例えば、企業内にハノイ貿易大学出身のメンバーがいたとしたら、同じ大学を卒業した候補者も、ある程度の高い経済水準家庭の出身、より良い人生にしたいというモチベーションの高さ、高度な教養スキルが備わっていることが予想されます。

家族構成

これは日本での面接とは大きく違う点ですが、ベトナム人の候補者を面接するときに必ず注意しておきたいのが候補者の家族構成です。
ベトナムは家族を大切にすることでよく知られているように、仕事においても家族の事情を優先したい人が多いです。
例えば、ホーチミンへの転勤の可能性があるポジションをハノイで採用をかける場合、候補者が既婚者で家庭がある場合、あまり現実的な採用とは言えません

日本とは違い単身赴任という概念が薄く、この背景には家族や親戚のいる場所から離れたくないという、ベトナムならではの家族観が由来しています。

また、ベトナムの面接では結婚しているかしていないか等を聞くことも一般的です。
妻帯者の候補者の場合、家族の事情を鑑みてなるべく長く勤めたいという傾向が見られます。

通訳側からの印象

面接をする際に、日本語ができる候補者を除き、多くの場合は通訳を介しての面接となります。
この際に通訳側の意見もかなり重要な判断材料となります。
通常の場合、通訳は日本人のクライアントに話す際に敬語を使って丁寧に翻訳するため、おのずと印象も柔らかくなります。
そのため、面接が終わった時にベトナム人通訳者に「ベトナム人のあなたから見て、今の候補者はどのような印象でしたか」と聞くと色々と異なった発見があります。

例えば筆者の経験では、ベトナム人の採用面接にベトナム人通訳の同席を依頼した際に、面接が終わって通訳からの印象を聞いたところ、「候補者の話す内容は一般的でしたが、言い方に少々きつい印象がありました。」といった意見をもらったことがあります。

こういった言語にまつわる気づきは、日本人の私たちからすると判断できないため、通訳の意見を聞くことの良い例だといえます。

質問の投げ方

最後に、ベトナム人面接を行う際の質問の投げ方ですが、これは日本語で面接を行う場合もベトナム人通訳を介して話を聞く場合でも、必ずわかりやすい質問をするように心がけてください。
日本人の癖として、質問が長くなったり、どの話の中のどの部分が質問事項なのか分かりにくかったりする場合があります。
しかし、ベトナムの文化的にそういった遠回しな言い方をする事はあまりないので、主語と述語のはっきりとした質問を意識するようにしてください。